近代美術館で特別展

 和歌山で育まれた文化の魅力に迫る特別展「和歌山の近現代美術の精華」が10月23日㊏〜12月19日㊐、和歌山市吹上の県立近代美術館で開かれる。

 1階では、明治期以降の美術史に名を残した県ゆかりの作家による代表作や資料213点を紹介する。主な作品は川端龍子の「草炎」(写真)や下村観山の「唐茄子畑」、黒川紀章の同館設計図。

 2階は写真草創期に活躍した県出身の写真家、島村逢紅の足跡を振り返る。漆黒と階調表現が特徴の「鮎」や「椿」など200点以上。同館は「全国から集めた代表作を通し、和歌山の潜在力を感じてほしい」と話す。

 午前9時半〜午後5時。㊊休館だが、11月22日は開館し、24日㊌休み。1000円、大学生600円、高校生以下と65歳以上無料。同館(073・436・8690)。

 展示に関連し、次の講演会を実施。10月24日㊐午後2時=「和歌山の近現代美術の精華」▽11月3日㊌午後1時半=「増田八郎の仕事」「黒川紀章と和歌山県立近代美術館・博物館」。各当日先着50人。

(ニュース和歌山/2021年10月23日更新)