和歌山大学附属小学校6年の谷川晃清くんが、日本商工会議所主催の珠算能力検定1級で、県内では4年ぶりとなる満点合格を果たした。「本番が近づくにつれて、練習で満点を取れなくなっていたので、無理かなあと思っていましたが、目標が達成できてうれしい」と喜ぶ。

試験前には毎日、家で1~2時間の練習を重ねた谷川くん

 和歌山市吉礼の大河内珠算会に小学1年から通っており、現在、珠算準2段、暗算4段を持つ。珠算1級はみとり算、かけ算、わり算の計50問を30分で解き、300点満点中、240点以上が合格となる。谷川くんは小学4年の10月に受かったものの、その後も満点を目指して受け続けていた。

 目標を達成したのは、6度目の挑戦だった昨年10月の試験。全国で7294人が受験し、満点はわずか31人だった。指導する阪本淳志さんは「普段は元気いっぱいですが、いざ練習になると納得いくまで取り組む子です。自信を持って、いつも通りの力を出せば満点を出せると思っていました」と目を細める。

 最近届いた満点合格を記念する楯を手にし、「家族全員、そろばんをしていて、みんな一緒に喜んでくれました。次は珠算3段、暗算6段を目指します」と力強い谷川くん。「教えることが好きなので、将来はそろばん教室か、学校の先生になりたい」と目を輝かせている。

(ニュース和歌山/2023年2月18日更新)