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 地方へ移住する意思のある都市部の専門家と、和歌山の中小企業をつなぐ「県プロフェッショナル人材戦略拠点」が和歌山市本町のフォルテワジマ5階に開設された。

 都市部から地方への移住促進と、地方の産業活性化を図る国の地方創生政策の一環。同様の拠点は今年度、全国45道府県に設置された。都市の人材と地方の中小企業が抱える経営課題を解決するためのニーズをすり合わせ、「攻めの経営」を後押しする。

 スタッフは県内の中小企業を訪問し、海外進出の方法や新商品の開発、行き詰まった経営者の相談に乗り、必要な人材の需要を洗い出す。一方、都市で暮らす専門家で、力を発揮できる会社を探している人や、親の介護などでUターンを考えている人の情報提供を民間人材会社から受け、県内企業に紹介する。

 人材紹介の手数料や採用後の一定期間、人件費の一部の補助を受けられるのが特徴で、金融機関とも連携し新規事業立ち上げも応援する。植田俊(たかし)マネージャーは「都市には地方への移住を考えている人がいるが、就職活動が難しく、一方で地方企業は専門性の高い人材を都市部で探すには負担が大きい。産業が活性化すれば新たな雇用が生まれ、地方が元気になる」と話す。

 同拠点(073・433・3110)。

写真=「地方を元気にします」とスタッフ

(ニュース和歌山2016年3月26日号掲載)