〈支え合おう 手を取り合おう〉

 自粛中のこども食堂が、普段と違う形で休校中の親の負担を減らし、子どもに楽しみを提供している。

 和歌山市のぽかぽかこども食堂はこどもの日の5月5日、鯉のぼりケーキの作り方を親子4組にオンラインで指導した。パソコン画面越しの説明に合わせ、土台のロールケーキに生クリームを塗り、うろこに見立ててイチゴを並べた。チョコレートで目や尾ひれを描いて完成させた後、ケーキを見せ合った。

 小5と年中の子どもと参加した畑上智津子さんは「毎日、何をしようか考えるのが苦痛になって来ている中で、楽しいひと時でした」と声を弾ませた。

 3月にスタート予定だった同食堂は新型コロナの影響を受け、弁当や菓子を配ってきた。藤井千晶代表は「子どもや、家での楽しみを考える親の助けになれば」と話す。

 また、海南市内海地区で活動するきうちこども食堂は4月17日、ドライブスルーこども食堂を実施。カレーピラフとチキンライス172食、はっさくを車の窓から順に手渡した。

 企画した吉田幸惠さんは「3食作る親の負担が増える今のしんどい時にこそ、役に立たないと意味がないと思いました。外食より費用の負担が軽く、手作りじゃないことへの罪悪感が少ないこども食堂を利用してほしい」と意気込む。

 次回は5月17日㊐。希望者は16日午前中に吉田さん(073・482・2774)。

写真=オンラインで一緒にケーキ作り

 

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(ニュース和歌山/2020年5月16日更新)