妹背山からみたあしべ屋と不老橋です。片男波海岸方面には建物がありません。

 おおむね明治三十年前後の風景と推測されます。明治三十四年二月十四日、南方熊楠はロンドン留学時代に親交があった孫文をあしべ屋に招いて宴会を催しました。

 かなり派手な宴会だったようで、熊楠は後に「一夕に三十円ばかりなりし、そのころの和歌浦にしてはずいぶんの盛宴なり」との回想を残しています。

 紀国堂=和歌山市ト半町38、県建築士会館1階=店主の溝端佳則さんのコレクションを紹介します

(ニュース和歌山/2019年7月13日更新)