車を運転したり、散歩したりしていて、「あれ、何だろう?」と気になること、ありませんか?今回はそんな疑問、下津のみかんM・Kさんから届いた「海南市内の国道42号、JR冷水浦駅近くから山側を見ると、トンネル工事中です。そのトンネル入り口の上に、牛の角のようなものが見えるのですが…」を調べます。

 現地に行くと、確かに角っぽい物がありますね。望遠レンズでのぞくと、真ん中に俵や神棚のようなものも…。

 


 

山の神へ捧げる化粧木

 「海南市内の国道42号、 JR冷水浦駅近くから山側を見ると、工事中のトンネル入り口上に、牛の角のようなものが見えるのですが…」。和歌山河川国道事務所に聞くと、「安全を祈願し、山の神様への敬意を表す『化粧木』です」と教えてくれました。  

 形は牛の角ではなく、伊勢神宮本殿の屋根にある飾り木を模倣しているそうです。天照大神(あまてらすおおみかみ)と神武天皇の父、鸕鷀草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)をまつっています。和歌山だけでなく、全国的にトンネル工事を行う際、設置されているとのことでした。  

 なお、このトンネルは国道42号のバイパスとなる有田海南道路で、2025年春の開通を目指し工事が進められています。

(ニュース和歌山/2022年2月19日更新)