以前、このコーナーで「各市町で夕方に防災無線から流れる曲は?」を調査しました。日が暮れるころ聞こえてくる曲の違いを紹介したのですが、今回は昼の放送についての質問です。海南市、匿名希望の方から届いた「海南市で正午を知らせる防災無線の曲が『恋はみずいろ』なのはなぜ?」です。

海南駅東口の防災無線

 1967年にギリシャの女性歌手、ヴィッキー・レアンドロスが発表し、翌年、フランスのポール・モーリア楽団が演奏のみのレコードを発売。世界中でヒットしました。でもなぜ、この曲が選ばれたのでしょうか?

 


 

 

98年当時の認知度で決定

 「海南市で正午を知らせる防災無線からの曲が『恋はみずいろ』なのはなぜ?」。同市危機管理課に聞くと、「流し始めたのは1998年。曲を決める際、いくつかの候補の中から、特に認知されている曲だからと選びました」とのことでした。

 日本では、67年に森山良子さん、73年にあべ静江さんがカバーしたほか、多くのアーティストが歌っています。また68年、イングランド出身で3大ロックギタリストの一人と呼ばれるジェフ・ベックさんがアレンジして発売。ロック界でも人気の楽曲です。

 残念ながら他にどんな候補曲があったのかは分かりませんでしたが、選考当時の認知度は高く、さわやかな曲調が、晴れた日の昼に似合っているように感じます。

 ちなみに、海南市以外で正午に使われているのは、岩出市と紀の川市がそれぞれの市歌、紀美野町はチャイム音、和歌山市は何も流していませんでした。

(ニュース和歌山/2022年4月16日更新)