各都道府県には魚や木、花など、シンボルとなる動植物があります。今回は、海南市の70代男性から届いた「なぜメジロが和歌山県の鳥に選ばれたの?」です。

 メジロもウグイスも早春に梅の木などで見られることが多いため、よく間違われますが、メジロは全長12㌢ほどでウグイスより小さいです。温暖な気候を好み、日本のほか、フィリピンやインドネシアなどで生息しています。

 国内でもほとんどの地域で見られる鳥ですが、なぜ和歌山のシンボルになったのでしょう?

目の周りが白いから「メジロ」

県民投票で決めることになったが…

「和歌山県の鳥はなぜメジロ?」。県自然環境室に聞くと「県民投票と専門家の意見を合わせて決めました」とのことです。

 1965年、愛鳥週間の行事として、県のシンボルとなる鳥を県民投票で決めることに。結果、得票が一番多かったのはメジロ…ではなく、ウグイスでした。

 ではなぜ、ウグイスが県の鳥に選ばれなかったのでしょう。実は、ウグイスはすでに、山梨と福岡のシンボルになっていたからです。「他県とかぶるのは良くない」と、審議委員会で検討し、県内に多く生息し、得票数も上位だったメジロを選びました。ただ、大分でも同様のアンケートが行われ、翌年2月にメジロが県の鳥に選ばれています。

 和歌山が先に決まっていたとはいえ、結局かぶったんですね。

(ニュース和歌山/2023年7月1日更新)