基礎学ぶワークショップ

 2007年にスタートし、今春の第10回公演で過去最多の38人が参加した和歌山市民会館主催の演劇大学。半年かけて公演にのぞむ講座で、「和歌山にいながらプロの演出家、俳優の指導が受けられる」と好評だ。来年2月の公演に向け、体験入学会を7月21日(土)と22日(日)に開く。

 演劇大学は芝居の経験や年齢にとらわれない学びの場で、文学座の加納朋之さんと青年劇場の佐藤尚子さんの指導を半年間約20回受け、小ホールでの公演に挑戦する。シェイクスピア作品や戦争ものなど題材は様々。今春は音楽劇「わが町」を上演した。

 例年、リピーターを含む20〜25人が受講するものの、一昨年度は12人まで落ち込む事態に。広報に力を入れ、昨年度は中学生〜70代の演劇未経験者10人含む過去最多の人数を集め、公演には2日間で800人が来場した。今年はさらに多くの未経験者に呼びかけようと、9月のオリエンテーションを前に、体験入学を企画した。

 初年度から受講する同市の川島敦子さんは「それぞれの良いところを伸ばしてくれる先生の指導がすばらしく、表現力がついた。コミュニケーション法も分かり、普段の生活に生かせます」と笑顔で話す。

 体験入学は両日午後1時、和歌の浦アートキューブ。無料。中学生以上で小学生は応相談。演劇大学は9月8日(土)に市民会館でオリエンテーション、公演は来年2月1日(金)と2日(土)。全20回で6000円、高校生以下3000円。希望者は同館(073・432・1212)。

写真=半年かけてプロから演技の基礎を学ぶ

(ニュース和歌山/2018年6月27日更新)