きれいな街づくりに向け、ごみの散乱を防止する和歌山県の条例が1日、施行された。環境監視員の回収命令に従わない場合、過料が科される。県循環型社会推進課は「ごみの海への流出が社会問題となっている。この取り組みが抑止力になり、他府県、さらには世界へ広がり、きれいな環境づくりにつながれば」と期待している。

 県は、ごみ拾いイベント「スポGOMI大会」を2016年から実施するほか、18年からポイ捨てごみの回収状況を共有するアプリを導入するなど、県民参加型のごみ拾い活動を展開する。

 ごみのポイ捨てを減らすため設けた新条例は、ペットボトルや空き缶、たばこの吸いがらなど生活ごみが対象。環境監視員が毎日巡回し、注意しても回収しない場合は5万円以下の過料を科す。

 繰り返しごみが捨てられている地域を重点的にパトロールしており、同課は「ごみを散乱『しない』『させない』『許さない』を合言葉に、啓発に努めていく。ごみ拾い活動への参加もぜひ」と呼びかけている。

(ニュース和歌山/2020年10月17日更新)