和歌山に暮らす人の関心や本音を、アンケート結果からのぞき見る「よもやまリサーチリターンズ」。今回のテーマは「ミュージシャン」です。思春期に聞いていたバンド、初めてライブを見に行った歌手…、あなたのお気に入りはランキングに入っていますか?

 1位は日本を代表するロックバンド、サザンオールスターズでした。2位はユーミンこと、松任谷由実。この2組はデビューが1970年代で、欧米のロックやポップス、フォークソングなどの要素を取り入れたミュージシャンの代表格です。「学生時代から今まで口ずさんでいる」(60代男性)、「昔の曲を聴くと若いころの思い出がよみがえる」(60代女性)と、当時中高生だった世代にとって、青春を象徴する存在です。

 3位は2組、フォークデュオのコブクロと、シンガーソングライターのあいみょんです。県内に所属事務所があるコブクロは「和歌山を故郷と言ってくれる」(30代女性)、「また和歌山でファンフェスタを開いて」(40代女性)と、身近に感じるようです。

 一方、あいみょんには「昭和的な味わいに引かれる」(60代男性)、「メロディーがどこか懐かしい」(40代女性)とのコメントが。新しいけれど親しみやすい音楽がノスタルジックな気持ちにさせるのかもしれません。

 このほか、和歌山ゆかりのミュージシャンでは、坂本冬美が7位、和歌山市出身のhydeがボーカルを務めるラルクアンシエルが10位に。また、昨年デビューした同市出身の演歌歌手、原田波人には、「かわいいし、声が良く、これからが楽しみ」(70代女性)と今後を期待する声が届きました。

 

 

 

 

和歌山市のライブハウス、オールドタイムの松本博店長

 「歌は時代を映す鏡」と言われながらも、サザン、ユーミン、矢沢永吉がトップ10に入っているのは、時代や世代を超えて愛されているのが分かりますね。あいみょんと藤井風は時の人ですが、69歳の私でも素直に聞ける歌詞とメロディーは普遍性があります。ロックファンとしては、バンドが少ないのが残念です。これも時代でしょうか。音楽ファンにはこれからもライブを楽しんでいただきたいです。

(ニュース和歌山/2023年1月3日更新)