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 地域の専門家が先生となり、仕事の楽しさややりがいを伝える「未来スクール」が3月27日(日)、和歌山市七番丁の伏虎中学校で開かれる。地元での就職を志す子どもを増やそうと、県専修学校各種学校協会が主催。監事の山本理恵さんは「地域にいる身近な職業人と直接ふれ合うことは、子どもたちの未来の選択肢を増やします。体験を通じ、未来にワクワクとした希望を感じてほしい」と望んでいる。

 県外の大学へ進学する割合が日本一の和歌山。未来スクールは、地元での就職を身近に感じ、夢や目標を見つける機会にと、同協会を中心に地元企業の経営者らが始めた。昨年度の第1回は小中高生約160人が参加した。

 今回は、医師、製造業、宿泊業、マスコミなど20の教室を開講。当日に向け、指導案を練って模擬授業を行い、専門用語をやさしい言葉に直し、体験の進め方などの意見を出し合っている。ものづくり体験の授業を企画する三木理研工業の三木保人さんは「将来の科学者志望を生み出すだけでなく、地場産業への理解が広がる貴重な機会。職業テーマパークとして毎年楽しみにしてもらえるイベントにしたい」と意気込む。

 午前10時~午後3時45分。授業は4つまで受けられる。無料。希望者は同協会(073・423・9770)。

写真=160人が参加した昨年度の未来スクール

(ニュース和歌山2016年3月12日号掲載)