和歌山映像クラブが上映会

 家族連れでにぎわうぶらくり丁や、水鳥が飛び交う自然豊かな和歌浦など、昭和後期の和歌山を収めた8㍉フィルムの上映会が6月16日㊐午後2時、和歌山市本町のフォルテワジマ6階で開かれる。主催する和歌山映像クラブの南川陽一会長は「現在のデジタル映像にはない、ノイズの向こうにある美しさを知ってほしい」と呼びかける。

 ビデオ愛好家らで1954年に結成した同クラブ。高齢者には往時を懐かしみ、若者にはアナログの世界にふれてもらおうと初めて企画した。閉店前の丸正百貨店、大漁旗がはためく雑賀崎の旧正月、東和歌山から紀三井寺を走るSLなど、昭和40〜60年代にメンバーが撮影した7作品。いずれも、コロコロとした回転音が懐かしい当時の映写機を使って投影する。

 和歌山市の変遷を記録し続ける、メンバーの小野誠之さんは「年配の方には『あった、あった』と思い出せる映像ばかり。今と昔を比べて楽しんでもらえれば」と話している。

 無料。申し込み不要。南川さん(073・423・0390)。

写真=8㍉フィルムを当時の映写機で投影

(ニュース和歌山/2019年6月8日更新)