橋本漆芸 マスクチャーム発売

 新型コロナウイルスのワクチン接種が進む中、海南市岡田の老舗漆器製造メーカー、橋本漆芸は15日、「ワクチン打ちました」とデザインしたマスクチャームを発売した。

接種したことをさりげなくアピール

 コロナ禍でもオシャレを楽しめるようにと、同社は昨年8月、マスクに付けるマスクチャームを蒔絵の技法で作った。マスクの表と裏からはさんではめ込み、穴を開けることなく簡単に取り付けられるのが特徴で、企業から無料配布用にとオリジナルデザインでの注文が寄せられている。

 「ワクチン打ちました」デザインは、5月に2度の接種を終えた橋本洋二社長が発案した。サンプルを作り、付けて病院や接骨院に行ったところ、看護師のほか、他の患者らに好評だったことから、発売を決めた。

 橋本社長は「私のような高齢者は接種後も出歩く際、周囲の目が気になってしまう部分がありますが、これを付けていれば、見た人は何も言わなくても理解してくれる。高齢者以外にも接種者が増える今後、打ち終えた人が安心感を持って外出し、人の流れが増える手助けになれば」と願う。

 500円。同市船尾のうるわし館で取り扱い。橋本漆芸(073・482・7630)。

(ニュース和歌山/2021年6月26日更新)