082 大桑教育文化振興財団の2016年度大桑文化奨励賞に、和歌山市を拠点に活動する劇団ZERO代表の島田忠訓さん(写真右)、同市出身の画家、田中とも恵さんが選ばれた。同財団が文化芸術の分野で活躍する県在住や出身者を表彰する賞。1993年に創設され、毎年行っている。

 島田さんは1989年に劇団ZEROを結成。世界リゾート博など数多くの舞台を務め、2004年からシェークスピア劇を13年続けて主演、演出した。昨年は紀の国の女王伝説「名草姫」で話題を集めた。一方、田中さんは保育園に勤務しながら創作活動を続け、2007年から二科展に入選。同展の新人奨励賞、新人賞と受賞を重ねる。物語性豊かな作品で、二科会も今後を期待する。3年前からは保育園で子どもたちに絵を教える。

 島田さんは「がんばれ、がんばってるね、と言われるのは励みになる」、田中さんは「創作活動を通じて世の中に貢献したい」と受賞を喜んだ。

 このほか、那賀高校放送部「TSUBASA PROJECT」などの文化活動、スポーツ選手強化、大学生への奨学金と多方面へ総額3086万円を支援した。

(ニュース和歌山2016年12月3日号)