プロバスケットボールチーム、和歌山トライアンズを運営する「一般社団法人プロバスケットボール運営委員会」が2月末に設立された。ケガで戦線離脱していたエースの川村卓也主将が間もなく復帰できる見込みとファンにうれしい情報も。川村主将は「社団法人化で経営の基盤がある程度しっかりすると思うし、僕たちが試合に勝つことで勢いに乗れるはず。子どもたちにとってトライアンズが目標の場だと思ってもらえるよう、練習や試合を積み重ねていきたい」と意気込む。
エース川村 3月21日復帰か?
前運営会社の和歌山バスケットボール株式会社が1月7日に活動休止を発表。チーム消滅の危機に陥ったが、県内外のファンや企業からの寄付が集まり、県バスケットボール協会が主体となって運営することで存続が決まった。これまで県協会の有志でつくるプロバスケ運営委員会が行ってきた運営は、3月3日で新法人に移行した。
10日の記者会見では、これまでに寄付が約1500万円集まったと発表。今シーズン終了まで約3000万円が必要だが、チケット収入でまかなえる見通しが立ったと明らかにした。さらに運営費に充てるため、正会員と賛助会員を募集する。代表幹事の一人、永廣敏之さんは「子どもたちの夢であり、和歌山の振興に携われるチームとして、身の丈に合った経営ができる範囲でこれからも継続していきたい」と話す。
会見には昨年10月の試合で右ひざを痛め、治療に専念していた川村主将も出席。体調次第では3月21日(土)にも復帰できる見込みで、「昨シーズンを100とすると、正直まだ半分ぐらいだが、ベンチに座っているより、少しでもコートに立って協力したいとずっと思っていた。長く復帰を待っていてくれたファンのためにも、激しいプレーを」と語った。
募集中の会員、賛助会員の諸費用、特典は次の通り。正会員=入会金1万円、年会費2万4000円、1階自由席券10枚▽賛助会員(1口)=入会金なし、年会費2万円、1階自由席券6枚。
なお、今季の残りホーム試合は次の通り。会場はいずれも和歌山市梅原のノーリツアリーナ。2000円、当日は2500円~。
つくば戦=21日午後6時半、22日(日)2時半▽熊本戦=25日(水)7時▽北海道戦=4月4日(土)6時半、5日(日)2時半▽トヨタ東京戦=18日(土)6時半、19日(日)2時半▽兵庫戦=5月2日(土)6時半、3日(日)2時半。
詳細は同委員会(073・400・2715)。
写真=復帰が待たれる川村主将(左)と新法人の代表理事2人
(ニュース和歌山2015年3月21日号掲載)