提案者:宮下 啓司(建築家)


 皆さんは毎日の生活の中でどんな交通手段を活用していますか? 自家用車の人が多いと思いますが、高齢者による交通事故が多発している昨今、公共交通、特にバスは重要です。

 和歌山市と海南市では4月に、和歌浦口から和歌山大学、JR和歌山駅から和歌山大学の2ルートが新設された反面、土入~野崎小学校間、海南駅前~藤白浜間でそれぞれ4停留所が廃止されました。廃止地域に住む人たちは不便になるでしょう。人口減少は、交通手段にも如実に影響を与えています。

 過疎化する地域は、ますます高齢化が進み、その率が50%を超えているところもあります。公共交通を利用するのに、遠距離や坂道を歩かなければならない地域、道路幅が狭く大型バスが運行できない地域、バス路線がなく便利と言えない地域が存在します。高齢化が急激に進み、通院や買い物難民が増えると、足の確保が課題となります。

 このような地域では、コミュニティバスの必要性を感じます。大型バスが入れない地域、バス路線がなく不便な地域に、小回りのきくマイクロバスやタクシーを投入し、コミュニティバスと位置づけて、公共バスが通る幹線道路まで運行して、地域の利便性を高めます。

 ①1地域で70歳以上の割合が30%以上、かつ300人以上②300㍍以上歩かないと停留所がない③坂道を6㍍(階段30段)以上上がらないと停留所へ行けないことなどを条件に、行政に運行の義務づけを提案します。

 公共バスが頻繁に行き来する幹線道路までのサービスなら、マイクロバスの大きさで十分で、経費も軽減可能です。民間業者の運営によるコミュニティバスなら、新ビジネスも期待できます。

 地域で顔見知り同士の乗り合いバスは、会話も弾む。何だかワクワクする法律だと思いませんか。

写真=公共交通機関まで遠い地域に住むお年寄りの足確保が課題

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法案への読者の声

学校で「夢新聞」教室開こう

3月25日号より

◎子どもたちが夢や目標がかなったと仮定し、未来の日付で書いて伝える「夢新聞」。その教室を学校で広げましょう。達成して喜ぶ自分、さらに実現を喜んでくれる大切な人の姿を書けば、自信が生まれ、自己肯定感が育まれます。 (笑顔創造代表 福山重紀)

 ◎なんて素敵なプロジェクトだろう。夢はかなう、かなわない以前に、夢を持つこと、そしてそれに向かって努力をする過程が重要であると思っている。それを新聞として描くことで、夢へのビジョンがより具体的に想像できるはず。小学4年生が年度末に両親への感謝の気持ちなどを発表する二分の一成人式の延長として、ぜひ教育現場で取り入れてほしい。(主婦・匿名 30歳)

 ◎学校で夢新聞に書いた夢を子どもたちがみんなかなえた。これが私の夢です。夢を語ることを恥ずかしがらず、かなえた姿をしっかり想像できる。子どもたちには必要なこと。私自身はあまり夢を持たない子どもだったので、学校に夢新聞があればよかったなと思ってしまいました。(会社員・匿名 38歳)

自分のまちを歩く日つくろう

3月11日号より

 ◎多忙な現代ではある意味、欠かせないことだと思う。インターネットの普及により、遠い場所のことを容易に知ることができる反面、外へ出かけることがめっきり減った人も存在するのではないかと思う。今、自分のいる場所とはどういったところなのか? そういった疑問を改めて持って散策することで、その場所への愛着も湧き、地域愛が芽生えるのかもしれない。法案が強制力を持たないということであれば、積極的に活用してみることも有りだと思う。(契約社員・川﨑健太 34歳)

(ニュース和歌山より。2017年4月15日更新)