町の妖怪 出没地域:海南市 怖さ:4

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 木の上から落ちて来て、人間を襲ったり、食べたりする妖怪。その動作が、井戸の水を汲み上げる「釣瓶」に似ているので、この名がついた。
 しかし、和歌山の釣瓶落としは少し違っていて、海南市黒江に伝わる話では、古い松の根元にある釣瓶を通行人が覗くと中に光る物があり、小判かと思って手を伸ばすと釣瓶の中へ引き込まれて木の上へ引き上げられ、木の上に住む釣瓶落としに脅かされたり、そのまま食い殺されたり、地面に叩きつけられて命を落としたという。
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 妖怪をこよなく愛する和歌山市の漫画家、マエオカテツヤさんが毎週土曜日、妖しの世界に誘います。

(2017年1月7日号掲載)